現場のシゴト一覧

現場のシゴトを見てみよう!

「建設業には多種多様な仕事があります」
とは聞くけれど、どんな職種の人がどんな働き方をして
実際の現場は回っていくの? そんな素朴な疑問を解決!
代表的な建設業の現場で働く人々の動きを追ってみましょう。

橋・トンネルができるまで

土木工事業
ダム、河川、トンネル、道路、建物の基礎など、さまざまな構造物をつくるダイナミックな仕事です。そこで働く土木技術者は、設計や施工の技術はもちろんのこと、多種多様な職種の人々や現場周辺の地域住民とコミュニケーションを取りながら工事を進める、重要な役割を担っています。
熊本県建設業協会
鉄鋼造物工事業
鋼材(スチール)を骨組みとするビルや橋を製作し、現地に据え付ける仕事です。日本の鉄骨建築技術や橋桁の製作・架設技術は世界屈指と評価されており、海外への技術援助などにも貢献しています。経験を積み、さまざまな資格を取得することで、大きな強みを持つことができます。
鉄筋工事業
鋼鉄筋コンクリート建造物のコンクリートの中に、構造図に従って骨組みと鉄筋を組み立てる仕事です。工場内で鋼材の切断、曲げ加工を行い、できた材料を図面に従って“知恵の輪”のように組み上げます。鉄筋コンクリート構造は、ビル、橋梁など、私たちの生活の基盤となる施設のすべてに用いられています。
消防施設工事業
火災警報設備、消火設備、避難設備もしくは消火活動に必要な設備を設置したり、工作物を取り付けたりする仕事です。火事や地震といった災害時、建物の消火や避難誘導はとても大切です。消防施設工事の重要性を踏まえたうえで、有資格者が慎重に設計・施工を行います。
電気工事業
電気に関するあらゆる設備を施工し、高度情報化社会を支えるインフラを作る仕事です。電気工事を行う人には「電気工事施工管理技士」や「電気工事士」など、各種の国家資格の保有が定められています。自分の将来のためにも、積極的に資格取得にチャレンジすると◎!
さく井工事業
さく井は「さくせい」と読みます。主に機械を用いて穴を開け、掘削をおこない、井戸またはその工事に伴う揚水設備の設置等を行う仕事です。2017年3月末の国土交通省の調査によると、さく井工事業の許可取得業者数は清掃施設工事業に次いで2番目に少なく、非常にニッチかつ高需要の技能といえるでしょう。
解体工事業
工作物を解体・撤去する仕事です。建物や構造物を壊して更地に戻すことや、内装の変更のために建物内部を撤去する作業などが解体工事にあたります。以前はとび・土工工事業許可を持つ建設業者が行っていましたが、平成28年の改正建設業法施行によって「解体工事」新設により、建設業の許可業種は29業種となりました。
しゅんせつ工事業
主に港湾や河口などで、船が安全に運航できるよう海底や川底の土砂などを取り除く仕事です。また、しゅんせつ工事は、河川でも行なわれています。川底に堆積した土砂を取り除くしゅんせつ工事によって、河川の流量が保たれ、大雨などの際に氾濫を防ぐことができます。

道路ができるまで

土木工事業(技術者)
ダム、河川、トンネル、道路、建物の基礎など、さまざまな構造物をつくるダイナミックな仕事です。そこで働く土木技術者は、設計や施工の技術はもちろんのこと、多種多様な職種の人々や現場周辺の地域住民とコミュニケーションを取りながら工事を進める、重要な役割を担っています。
熊本県建設業協会
電気工事業
電気に関するあらゆる設備を施工し、高度情報化社会を支えるインフラを作る仕事です。電気工事を行う人には「電気工事施工管理技士」や「電気工事士」など、各種の国家資格の保有が定められています。自分の将来のためにも、積極的に資格取得にチャレンジすると◎!
熊本県電設業協会 熊本県電気工事業工業組合
水道施設工事業
上水道、工業用水道のための取水、浄水、配水などの施設を築造する工事、または公共下水道、流域下水道の処理設備を設置する仕事です。水道施設工事は、生活になくてはならない「水」にかかわる重要なインフラ事業。地域の暮らしを支える誇りとやりがいを持って働ける仕事です。
タイル・レンガブロック工事業
タイルやレンガブロックを建物の内外装の壁、床などに施工して建築物の美観を整え、保護し耐久性を高める仕事です。正確かつ美しい仕上がりは、優れた技能・技術を持つタイル張り技能士の腕にかかっています。意欲あふれ、何事にも辛抱強く取り組める人なら、男女問わず力を発揮できる職種です。
造園工事業
整地、樹木の植栽、景石の据え付けなどにより、庭園、公園、緑地などを築造する仕事です。また、道路や建築物の屋上緑化、植生の復元工事も業務に含まれます。造園業の基本は、樹木や草花といった自然を相手にすること。自然が好きな人、景観デザインに興味がある人にはぴったりの仕事といえます。
舗装工事業
道路や駐車場等の表面を強化して、人や車が快適に通行できるようにする仕事です。舗装の種類には、アスファルト舗装やコンクリート舗装があり、最近は環境を考慮した技術革新が進んでいます。土木工事の中では現場の機械化も進んでいる業種です。

建物ができるまで

建築工事業(技術者)
学校、病院等の公共施設、マンション、ビルなどの民間施設などあらゆる建築物をつくる仕事です。ソフト・ハードの技術を駆使し、さまざまな職種の技能者とともにひとつの建物をつくり上げていきます。完成時の大きな達成感が、建築工事で働く人の原動力となっています。
熊本県建設業協会
塗装工事業
建築を中心に、橋、タンク、プラント、道路、ライン、土木構造物、コンクリートなどの塗装工事を行う仕事です。 新しく便利な街や建物をつくると同時に、古くなった建物を塗装によって再生し、生活者により適した住環境を整える大切な使命を担っています。
熊本県塗装防水仕上業協同組合
大工工事業
神社・仏閣、城郭をはじめとする木造建築物は日本の美の象徴のひとつ。その伝統を受け継ぎ、住宅建設を行うのが大工工事業の仕事です。棟梁について現場に入り、大工工事に必要な数々の技術・技能を習得しながら、一人前の大工を目指していきます。
とび・土工工事業
足場の組立・解体、鉄骨の建て方、PC(プレストレストコンクリート)の取り付けなどの作業を行う仕事です。建築現場の職人の間では、高所を華麗に動き回る事から「現場の華」と称されます。土工は、堀削、埋め戻し、盛り土、コンクリート打設などの作業を担当。大型建設機械のオペレーターが多い職場です。
左官工事業
建物の仕上げ工事に携わる仕事です。多種多様なこてを駆使し、1mm単位の精度で床・壁・柱・窓枠・階段などを仕上げていきます。左官業には比較的小規模な企業が多く、アットホームな環境の中で技能を取得することがきます。専門性の高い技能が身に付き、一生活躍できる職種です。
建具工事業
建具とは、障子やふすま、窓、ドア、サッシ、シャッターなどの可動部分と、それを支える枠(建具枠や鴨居、敷居)といった建築物に欠かせないパーツのこと。それらの建具を建築現場で取り付けるのが建具工業の仕事です。また、建具の取り付けだけではなく、製作から一貫して行う事業者も少なくありません。
管工事業
冷暖房や空調、給排水、衛生などのための設備と、これらを機能させるための管を設置する仕事です。管工事業は、人々が日々生活していくうえで、もっとも基本的なライフラインを支える重要な役割を担っています。さまざまな仕事に応じた国家資格を取得し、高度な仕事に挑戦していくことができます。
熊本県管工事業協同組合連合会
内装仕上工事業
コンクリートで囲まれた空間に天井をつくり、床を張って、人々が安全・快適に住んだり、働いたりできる部屋に仕上げる仕事です。未来に向けた都市再開発や既に建っているビルの増改築や改装など、内装仕上工事業の仕事は年々需要が拡大しています。
板金工事業
建築板金は、1枚の金属板を美しい工芸品につくり上げる仕事に始まり、現在では雨水処理の専門家として、屋根や外壁を中心とした建築外装系の仕上げ施工も担っています。材料の加工では手先の器用さや繊細な美的感覚も求められるなど、奥の深い職種でもあります。
熱絶縁工事業
さまざまな設備を動かす際に発生する熱が周囲に影響を与えないように断熱する工事と、住宅の内側などに使われることの多いウレタン吹き付け断熱工事を担う仕事です。業界全体が省エネルギー推進の影響を受けている昨今、もっとも需要が拡大している業種のひとつです。
屋根工事業
瓦などの材料を使って、建築物の屋根をふく仕事です。数百年以上前から続く瓦文化。瓦という素材自体が断熱性や耐火性、耐久性に優れていることはもちろん、耐震性や美観をつくり込んできた技術・技能の貢献は大きく、現在も瓦屋工事技士等の資格者などが活躍しています。
防水工事業
建造物を風雨や地下水から守るため、アスファルト防水、シート防水、塗膜防水、シーリング防水などを行う仕事です。地球環境を考慮した都市創造の一環として、屋根緑化や太陽光発電が注目されていますが、防水工事と屋上緑化や太陽光発電設備設置を組み合わせた技術は、人に優しい環境づくりに貢献しています。
熊本県防水工事業協会